お知らせ
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2023.04.07お知らせ
六ヶ所村風力発電所 1-3号機タワー倒壊事故発生を受けての緊急点検について
※4月26日に一部の情報を更新しました。
日本風力開発ジョイントファンド株式会社
イオスエンジニアリング&サービス株式会社
2023年3月17日に発生しました六ヶ所村風力発電所タワー倒壊事故を受けて、現在、事故調査委員会を立ち上げて原因究明実施しておりますが、現段階で判明した事象を基に、緊急点検を計画・実施しておりますのでご報告いたします。
1.事故発生機種
ゼネラルエレクトリック社製 GE1.5s
2.判明事象
事故機倒壊タワーの破断面(ボトムタワー中間部周方向溶接線部)を観察した結果、広範囲にわたり内・外面を貫通する疲労亀裂(推定)および外面の発錆、内面の塗装割れが確認されました。亀裂面の錆び、摩耗の状況から、この亀裂は数か月以上の期間で進展したと推定しています。当該亀裂はタワー内外からの外観検査で割れが発見できる可能性があり、このような亀裂を事前に発見することで、タワー倒壊は防げると考えます。
3.緊急点検実施事項
① タワー外面溶接線部点検
タワー外面を望遠カメラ等を用いて点検を行い、周方向溶接線の発錆部を確認・記録する。
② タワー内面溶接線部点検
①にて確認された溶接線発錆部の内面部の溶接線部に塗装割れ・発錆がないか、確認、記録する。
③ 詳細調査
➁にて内面の塗装割れ・発錆が認められた箇所については、詳細点検として非破壊検査(UT/MT)を実施し、亀裂の有無、範囲を確認する。
4.点検実施における注意事項
・ 3項③で亀裂が発見された場合の処置(運転可否、監視方法)等は別途規定する。
・ 事故機破断部はタワー塔体の板厚変化部の溶接線の上部(板厚小側)で発生しており、板厚変化部の溶接線上部について注意して観察する。
・ 点検は周方向溶接を全線確認するが、疲労亀裂発生方向は主風向側であることが確認されているので、主風向側に特に注意する。
・ 外面の溶接線上側は、タワー真下からでは見えないため、ある程度遠方から見る。
・ 発錆状態・内部塗装割れについては、別紙破断面観察結果を参考にして確認する。
5.点検実施対象
破断部が工場溶接部であることから、当該タワーを製造した (株)日本製鋼所(JSW)社製のタワーを使用している風車を優先して点検実施しており、それに引き続いて他社製タワーを採用している全てのGE1.5s風車の点検を続けて行きます(事故調査の進捗により、対象風車の増減があります)。
以上
<別紙>