日本風力開発株式会社
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2024.06.05お知らせ

六ヶ所村風力発電所 1-3号機タワー倒壊事故原因と既設風車の安全性確認方法について


日本風力開発ジョイントファンド株式会社
イオスエンジニアリング&サービス株式会社


 2023年3月17日に発生しました六ヶ所村風力発電所タワー倒壊事故を受けて、弊社では事故調査委員会を立ち上げ、原因究明を行って参りました。調査結果および既設風車の安全性確認方法を下記のようにご報告いたします。

1.事故原因

本事故の原因について、製造時のタワー溶接部の食い違い段差が大きいことが起因となり、タワーに疲労亀裂が発生・進展し、その後のメンテナンスで亀裂および予兆(異常振動)を見落としていたため、倒壊に至ったと結論付けました。ただし亀裂発生・進展は、大きな食い違い段差だけではなく、その風車の置かれた風況(乱流強度)にも依存して発生することがわかりました。
 

詳細は、下記の第20回電気設備自然災害等対策ワーキンググループ資料をご覧ください。
URL:https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/hoan_shohi/denryoku_anzen/denki_setsubi/020.html
資料名: 資料3-2 (修正版)六ヶ所村風力発電所1-3号機タワー破損事故について(日本風力開発ジョイントファンド株式会社資料)(PDF形式:10,755KB)
 

図1 亀裂進展の模式図

 

2.既設風車の安全性確認方法

既設風車の安全性を確認するため、次に示す事項の実施を推奨いたします。
対象風車:
事故機と同機種(ゼネラルエレクトリック社製GE1.5s)で、タワーが (株)日本製鋼所(JSW)によって製造された風力発電機
 

① 風況データに基づいて、疲労損傷度を評価し、食い違い段差の許容値を算出する。
※この許容食い違い段差の算出については、風況データをご提供いただければ、イオスエンジニアリング&サービス(株)にて実施することが可能です。

② リスクのある溶接線部の食い違い段差Δを測定し、許容値と比較する。

図2 食い違い段差Δの定義

 

図3 図中の方位角度について

 

図4 許容食い違い段差と食い違い段差Δの測定結果例

 

以上

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